CLT活用勉強会
先日、鳥取県の県産材・林産振興課様が主催の『CLT活用勉強会』が
弊社で設計監理をさせていただいている日ノ丸産業様の本社建替工事現場で開催されました。
この勉強会の主旨としては、
『本県におけるCLTの構造材としての活用は始まったばかりで、行政、設計・建築関係者が具体的な活用方法をイメージしにくい状況』
にあることから、
『設計・建築・木材・森林関係、行政及び非住宅建築の施主である企業等』を対象に、
実地でCLTをご見学いただくというものです。
(鳥取県 県産材・林産振興課のHPより一部抜粋)
感染症対策もふまえ、1グループあたり2時間弱、2グループに分けて開催されました。
事前予約制を取られていましたが、両グループともすぐに定員に達してしまったようです。

県内建築・林業関係の方の木造もしくはCLTに対する関心の高さが窺えます。
見学会の前は雪が舞うような不安定な天候が続いたにも関わらず、
前日、当日は少し暖かいくらいの穏やかな日となりました。

設計監理を担当させていただいている弊社におきましても、
参加者の皆様へ設計内容の概要説明や質疑応答をさせていただきました。
そのようなやり取りを通じて、木造を使うメリットや今後の課題点などを
再認識できました。
円滑に完成までたどり着けるよう、今後も監理業務に励みたいと思います。

今回は耐火建築物となるため木架構のうえに石膏ボードの被覆が施されます。
末筆ではありますが、
このような見学会開催を快く受け入れてくださった日ノ丸産業様、
本現場での開催を決定してくださった鳥取県県産材・林産振興課様、
そして現場の清掃や備品・機材のセッティング、当日の運営まで綿密に調整してくださった大和建設様、
本当にありがとうございました。
これから気候も良くなり、工事も中盤に差し掛かってきますが、
引き続きよろしくお願い致します。
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by hakutosekkei
| 2021-02-25 18:35
| 日常
2021 新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は新型コロナウイルスの影響の中、
皆様より沢山のご支援ご協力を賜り有難く厚く御礼申し上げます。
弊社は、昨日より仕事始めとなりました。
本年も設計事務所として、
社員それぞれ目標に向かってより一層精進して参りますので
変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
白兎設計事務所 社員一同
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by hakutosekkei
| 2021-01-06 15:51
| 日常
三重県立熊野古道センター
先日、三重県立熊野古道センターという建物を視察に行ってきました。
この施設は、熊野古道そして古道周辺の地域、自然、歴史文化を
より深く体感することを目的としたビジターセンターの機能を持つ建物です。
施設全体の構成としては、等断面木材集積構造の交流棟・展示棟と、
RC造の研究収蔵棟の大きく分けて2部門となっていました。
交流棟・展示棟の構造形式である等断面木材集積構造。
何やら聞き慣れない構造です。
近年では大断面集成材を用いた木造の建物も多く建設されるようになってきましたが、
この建物においては集成材の利用は敢えて避けており、
代わりに、一般流通する製材を束ねて断面積を大きくした柱・梁(組梁・組柱)
を用いています。(特にこのように密度を低くした梁を“透かし梁”というそうです)
この工夫によって大断面集成材ほどの大きさの柱梁になることを避け、
木造ならでは繊細な架構の表現にも成功しているように感じました。
また、一般的な住宅で用いられる柱が105mm、120mmであるのに対し、
ここで用いられている材は135mm。
見慣れたサイズ感からは少し大きくなりますが、これだけの大空間の中にあって
パッと見で15mmの違いを知覚することはいい意味で難しくなります。
そのことによって、一般の方にも馴染みのある“住宅の構造材のスケールと同じである”
という感覚を与え、大規模木造に対する親近感を高めているのではないかと推測しました。

組柱・組梁・組壁の各部材においては、
その密度を調整することで軽やかさを演出しています。
通常通り組めば見付けで405mmの組柱、675mmの組梁にも
軽やかさ、繊細さを感じることが出来ます。
一般的な木造の継手・仕口とは異なりますが、
組柱・組梁の掛け方は大変美しく、架構の美しさ、構造の美しさを
よく表現されている建築だなぁと思いました。

敷地は棚田の中にあり、遠景として尾鷲湾、その向こうに馬越峠が見えるという
大変眺望の良いところでした。
リアス式海岸となっている湾からそびえるように屹立する峠や、
周辺樹木など、垂直性が強調されるこの地において、
対比するデザインとして水平性を強調されているのだろうと思います。
交流棟・展示棟はそれぞれの屋根の高さが揃っており、
2棟によって作られる水平ラインはとても美しいものでした。
さらに、4m程度せり出した軒がそれを強調していました。
一方で垂直性の強調とも取れる組柱や縦長のサッシがあることによって、
周辺環境との対比だけではなく、調和も生み出そうとしているように感じます。

(軒先にかけて組梁の構成部材が一本ずつ少なくなるようにし、
梁せいを小さく見せるデザインはとても上手でした)
木造とは言いつつ、組柱・組梁・組壁などの等断面木材集積構造という
特殊な工法を用いたこの建物でしたが、
木造ならではの水平・垂直の力強い線の出し方と、
寄木細工のような繊細さ、
周辺環境との対比の方法、
など、今後に応用できそうな様々な気づきがある建築でした。
今後の設計に活かしていけるよう、精進していきます。
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by hakutosekkei
| 2020-10-30 14:44
| 日常
建設業はカッコいい
先月地鎮祭を行った日ノ丸産業株式会社様の新社屋建替え工事ですが、
今月からは本格的な工事が始まりました。
建物位置を出したあとは杭打ちからスタートです。
台風の影響による施工の遅れも心配されましたが、
幸い好天に恵まれ、無事に打ち終わることが出来ました。


今回は鋼管杭での施工となりました。
こんなに大きな杭打機を用いているのにミリ単位での現場管理をされる職人の方々。
その精度の高さにいつも驚かされます。
建設業といえば3Kと言われるように、いいイメージを持たれにくい職業ではありますが、
阿吽の呼吸で重機を動かす姿など、現場の方々のカッコいい場面もたくさんあります。
現場監理の際は品質確保はもちろん、そのような場面もたくさん見つけ、
情報発信していければいいなと思います。
元請けの大和建設様、杭施工業者様、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願い致します。
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by hakutosekkei
| 2020-09-28 17:51
| 日常
新規着工
先日、弊社でこれまで設計をさせていただいておりました
日ノ丸産業株式会社様の新社屋建設が、
大和建設株式会社様の施工のもとスタートしました。
これまで経験のない構造形式を採用しており、
設計段階から様々な関係者の方のお力をお借りして
着工までたどり着くことが出来ました。
まずは工事に先立って地鎮祭。
大変暑い中ではありましたが、
祝詞奏上や鍬入れなど、一つ一つの儀式をとおして
これから完成まで、よい建物と出来るよう決意を新たに致しました。
日ノ丸産業様、大和建設様、ご協力よろしくお願い致します。


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by hakutosekkei
| 2020-08-31 17:50
| 日常
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